【感想】2018年9月 歌舞伎座秀山祭「鬼揃紅葉狩」

箇条書きで。

 

・正面に囃子、下手に常磐津、上手に竹本、床に初めは御簾内で箏が、のちに大薩摩。

・松羽目風の、松と紅葉の景色。どちらも主張しない、どっちつかずの感じ。

・常磐津のオキがなんともへっぽこで、がっくりと気が抜ける。素人が思うくらいだから相当なものである。

・錦之助の維茂、美しく華やかである。

・幸四郎、更科の前の時点ですでに「殺る気」に満ちた面構えである。宴席で舞い始める前の「見渡せば都の花にはあらねども」が男の声とも女の声ともつかない(鬼女の声なのか?)

・男山八幡の末社女神(東蔵)・男神(玉太郎)の共演は玉太郎の初舞台(平成18年)以来とのことで、意外な気もする。

・鳥羽屋三右衛門は、大薩摩としての出演時は東武線太夫と名乗るようだが、大向こうは「三右衛門!」「三右衛門!」とかかっている。この方のご先祖に「東武線大夫(あずま ぶせんだゆう)」という方がいらしたようだが、当代は「とうぶせんだゆう」で、スカイツリーラインを想起してしまう。

・床での大薩摩2挺2枚、思ったほど迫力なし。浅葱幕なし、演奏後に特に景色が変わることもなし。

・鬼女と眷属たちが姿を現し、維茂主従との立ち回り。眷属が維茂たちを取り囲んだり、それぞれ切り結んだり(眷族は刀ではなく杖だが)するときの配置の美しさに感心(三階席だったので、上から観るとこうなっているのか、というのがよく分かった)。

・刀を抜いた途端、存在感が急上昇する隼人。

・眷属たちの毛振りは、合っているようないないような、意図的にずらしているようないないような。よく分からない。

・鬼女たちは退治されるというストーリーだが、最後、舞台の中心にいる鬼女からの殺気がものすごく、まだまだ戦いは続く!といった風情である。

 

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